1. はじめに
「三頭を鍛えているのに、腕が太く見えない…」
「二頭筋はパンプするのに、三頭の存在感が薄い…」
そんな悩みを抱える中級者トレーニーに共通しているのが、上腕三頭筋ロングヘッド(長頭)の刺激不足。
三頭筋は「長頭・外側頭・内側頭」の3つのパートからなり、なかでも長頭は最もサイズに貢献するパートです。
この記事では、ロングヘッドにしっかり効かせるための「種目」「フォーム」「セット構成」などを解説。“太く見える腕”をつくるための集中強化法をお届けします!
2. なぜロングヘッドが重要なのか?
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三頭筋全体のボリュームの大部分(約3分の2)を占める
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見た目の厚み・長さ・張り出し感に直結
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肩関節を跨ぐため、通常の“プレス系”では十分な刺激が入りづらい
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狙って鍛えないと他の部位で代償しやすい
3. ロングヘッドを狙う!おすすめ種目5選
① オーバーヘッド・エクステンション
(ダンベル・EZバー・ケーブル)
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肘を真上に固定して、肩関節を屈曲させた状態でのエクステンション
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最大ストレッチ → 収縮の意識が重要
推奨:12~15回 × 3~4セット(中重量)
② ライイング・トライセプス・エクステンション
(スカルクラッシャー)
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ベンチに寝て、肘を後方へ傾けることで長頭をしっかり伸ばす
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肘の位置がズレないようフォーム管理が必須
推奨:10~12回 × 3セット(中重量)
③ ケーブル・オーバーヘッド・トライセプス
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ロングヘッドに一定の張力を与えやすいケーブル種目
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収縮ポジションで一瞬止めると効果アップ
推奨:15~20回 × 3セット(軽~中重量)
④ ストレッチディップス(ディップバー)
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体をやや前傾させ、可動域を深く取ることで長頭に負荷を集中
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肘を開かずに、動作中もゆっくりコントロールするのがコツ
推奨:8~12回 × 2~3セット(自重 or 加重)
⑤ キックバック
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肘を後ろに固定して、最後まで伸ばしきる動作に集中
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可動域の“最終域”での収縮意識がポイント
推奨:15~20回 × 3セット(低重量・収縮重視)
4. 効かせるためのフォーム&意識ポイント
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肘の位置は固定(動くと刺激が逃げる)
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肩を屈曲させる=腕を頭上に置く種目を積極的に取り入れる
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反動NG。丁寧な動作とテンポで「伸び&収縮」をコントロール
5. ロングヘッド強化メニュー例(週1〜2回)
Push Dayの後半/Arm Dayに追加:
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オーバーヘッド・エクステンション:12回 × 3セット
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ケーブル・オーバーヘッド:15回 × 3セット
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キックバック(仕上げ):20回 × 2セット
→ “伸展 → 収縮 → 焼き切る”の流れを意識!
6. まとめ
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上腕三頭筋を太くするには、ロングヘッド(長頭)の集中強化がカギ
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肘の位置・肩の角度・可動域をコントロールして狙い撃つ
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オーバーヘッド系種目を中心に、“深く伸ばして強く縮める”意識を持とう
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丁寧に反復を積み重ねることで、“見た目の変化”につながる!